2015年4月14日火曜日

今年も始まりました

<今年も始まりました>

昨日13日冷たい雨降るも、新学期始まったばかりのキャンパスは、
たくさんの学生で溢れていた。
今年も経済、経営学部の3,4年生を対象に通年で「環境ビジネス」
講座を担当。最終受講者数はまだ未定だが、約180名程度か?
例年通り、学生に「今一番関心の深い環境問題は?」を書いても
らった。
圧倒的に1番多かったのは福島・東電の原発事故に絡む放射能汚染
問題だった。中でも海洋への汚染水流出への危惧が目立った。
2番目がPM2.5と中国の大気汚染問題。
3番目が異常気象を含む地球温暖化問題。
その他、沖縄・辺野古移転に伴うサンゴ礁破壊、食品廃棄物問題
へと続く。
次に環境ビジネスの関心について聞いたところ資源・エネルギー
問題に関する回答が8割以上を占めていた。
わたしが想定していた以上に学生らの反応は時に敏感だった。
今年はこうした学生らの想いを踏まえて授業開始!!である。

2015年4月5日日曜日

福島の森林再生へ向けて、さて始動!!

<福島の森林再生支援へ向けて、さて始動!!>

2011年3月東電原発事故でセシウム等の他放射能汚染された福島県内の森林の除染はごく一部に限られ、ほとんどが手かずのまま放置されている。
森林再生への障害、福島への帰還を目指す住民らの生活、健康不安、農業等他の産業への放射能禍の風評被害を助長する等の要因となっている。
 森林面積が全国4位(県面積の約55%)という森林は現在未整備の結果、土砂崩れ、土砂流出、空中飛散等による大気、水域等への放射性物質の拡散等は自然界、人間の健康被害への影響も深刻化している。特に水域への影響は問題視され始めている。隣県群馬では利根川水系の放射線量が上昇傾向にある。

 現在、緊急に求められている対策は現状に即した、より効率的な方法を検討すると伴に具体的な方向性を打ち出すことである。
 そうした状況下で、わしたしらはエコビジネスネットワークは各事業と伴に新たな方法、事業に拠る森林再生支援へ向けて動き始めた。
 これまで数多くの知見を検討、整理したうえで、従来の汚染土壌を取り除き収集して保管するという方法は採用せずに、放射能物質を吸着・固定させ流出を防止する方法を取る。国内でも産出する鉱物を特殊加工したエコマテリアル(イオン交換率300)の使用がポイントで、放射線量の大幅低減が狙い。

 森林地域は3区分したうえで、②と③を対象地域とする。
 ①住居、工場等の近隣の森林(特措法による林縁20m程度囲)
 ②森林資源を利用する生活者、事業者が日常的に入る森林(きのこのほだ場 山菜採取場、炭焼き場、キャンプ場、林間施設等がある範囲)
 ③上記以外の森林(間伐もできずに放置。下草がが著しく衰退している範囲)

 ②、③の森林を地域事情に沿って、対象地域を絞り込み実証モデルを創出。実証モデルの成果を踏まえて、他の地域へヨコ展開する計画だ。
 この森林再生に拠って、林業再生、地域産業の復興に併せてそこに住む人心の復興へと繋がれば、と考える。
地域行政、地場事業者、大学との包括的な事業連携可能な事業体
を目下のところ構築中だ。