2018年11月22日木曜日

太陽光発電① 1998.12

太陽光発電や風力発電などの再生可能な自然エネルギ一利用技術の開発も進み、 技術的にはほぽ完成したといえる。 現状では新エネルギーの1次ネルギー総供給量に占める割合は約1%と低いものの、 環境負荷が少ない純国産エネルギーであり、 また、 発電所から離れた辺境地域や離島などでは送電繚を整備するよりもコストが 安く送電ロスも少ないため、 自立型ェネルギ一供給システムとして注目されている。 97年12月のCOP3を受け、通産省の諾問機関である総合エネルギ一調査会が98年6月にまとめた中間報告でも、 京都会議の目標達成には新エネルギ一を最大限活用していくことが重要な課題として位置づけられている。太陽光発電は太陽光という無尽蔵に降りそそくエネルギー源から電気を作り出すことから究極のクリーンエネルギーといれている。 最近では公的助成制度の拡充によって市場が拡大。 太陽光発電システムの設置件数が年々増加傾向にあり 、 全国の太陽光発電の出ヵ容量は92年に4000キロワットだったものが96年度で約5万7000キロワットまで増加。 住宅用太陽光発システムの設置件数は98年度中にも 1万件を越える見通しだ。 通産省の予測では2000年以降にも本格的に普及が進み、 96年度250億円だった市場規模が2010年には1兆円を越えると見られている。