2018年11月13日火曜日

この国の食品廃棄物の年間排出量は1900万トン。 環境ビジネスここがポイント 2000.09.15

この国の食品廃棄物の年間排出量は1900万トン。うち食品加工業者から300万トン、外食産業やコンビニ、スーパー、ホテルなどから600万トン排出される。残りの1000万トンは家庭の台所から出る食べ残しや調理くずなどの生ごみ。バブル経済は弾けたが、食卓の飽食は終わりを知らない。「残飯・生ごみを減量化、あるいは再資源化できないか」-と事業者を対象にした「食品リサイクル法」が01年4月をメドに施行される。大半が焼却処分される食品の20%について堆肥、飼料化を義務付ける。この目標はいずれ達成されるだろう。しかし、そんなことで決して威張れない。モンダイなのは総排出量1900万トンそのものなのだ。この国の総自給トン数は1500万トン。それをはるかに上回る食品を廃棄している。 海外から豊富に食料を調達し、無配慮に廃棄する人々がいれば、一方では食べるものもなくて餓死していく人々が1000万人以上もいる。1900万トンの食糧はオリンピックに沸くオーストラリアの人々の食卓を潤すことが可能な量である。持続可能な未来の実現のためにはもっと、もっと地球規模の環境への配慮が優先されるべきだろう。他を省みない環境一国主義は通用しない。