2018年11月14日水曜日

リサイクルは製造業だ。

●リサイクルビジネスは、製造業の視点で…。 リサイクルビジネスとは、製造業である。 製造業は、原料を確保して、生産ラインで製品を製造、製品が市場投入されて 商品として売れて成立するのだ。 リサイクルビジネスも、この製造業と同じ工程を踏まえてこそ成功するのだ。 リサイクルの原料は廃棄物である。質の良い廃棄物(例えば、ペットボトルなら、 キャプが外され、ラベルが剥がされた状態。分前処理にコストがかからない資源 の状態)を量として確保すること。この入口の第一段階でリサイクルビジネスが 成功するか否かが、ほぼ決まる重要なポイントだ。 次は、廃棄物の量によって生産ラインの規模が決まる。リサイクルビジネスの多 くは装置やプラントメーカーに唆されて大げさな生産ラインを作ってしまいがち なのだ。これらの費用回収が重要だ。 製造業は適正規模、効率の良い製品作りが求められる。 この第二段階である生産ラインで効率性を高く、市場のニーズに合ったリサイクル 製品を製造するか否が問われるのだ。 そして第三段階である製造されたリサイクル製品が市場投入されて商品として流 通して、始めてリサイクルビジネスは完結する。製品が商品にならないと廃棄物 として振り出しに戻ってしまうのでは…。 この第一から第三段階の工程は製造業と何ら変わらない。どの工程でも、不都合 があれば、安易にリサイクルビジネスはやってはいけないのだ。失敗してしまう からだ。廃棄物がリサイクル商品となって市場流通してこそ商売になる。 コレが鉄則なのだ。 あくまでも自律した製造業なのだ。補助金・助成金頼りも良しが、ただし補助金 ・助成金終了とともに終わってしまうリサイクル業に失敗事例の量産だ。 公的支援のリサイクル業をリサイクルビジネスに発展するのが肝心なのだ。