Wednesday, August 30, 2023

保有技術のニーズと連携先を探る産業間連携技術マップ 1999.08.15

 これまで、市場原理の働きにくい静脈産業では、他分野との連携による技術開発が積極的には行なわれてこなかった。だが今後、互いのニーズやシーズを有効に活用しながらの循環技術開発は、効率的な循環型社会の構築とそれに併せた静脈産業拡大に有効な手段となり得る。ここにあげたマップは、通産省の産業構造審議会・廃棄物リサイクル部会が先ほど試作した「産業問循環技術マップ」。技術供給側を縦軸に、その技術の利用・普及により効果を享受する需要側の産業を横軸にとったものである。このマップから、循環技術をめぐる産業間連携のタイプとして、「産業内技術連携」(太枠で囲まれたセル内を見る)、特定の産業が保有する技術を他産業で活用する「シーズ活用型連携」(マップを横にみる)、特定の産業に着目し川上から川下までの循環プロセスでそれぞれ関係する他産業と連携する「循環プロセス補強型連携」(マップを縦に見る)、「類似技術の応用」(個別技術に示されたマークを見る)などが浮かび上がってくる。技術開発の方向性を探るひとつのヒントとしたい。



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