Wednesday, August 30, 2023

建築業界における環境ビジネスチャンス 1999.08.15

 ▼建設業界において新たな環境ピジネスのチャンスが一気に拡大しそうだ。99年7月下旬に建設経済研究所が発表した「日本経済と公共投資」によると、2010年の建設業界における環境ビジネスの市場規模は現状(環境ビジネス全体の6%、約5兆4000億円)の5倍、29兆2000!意円へと大幅に拡大すると試算している。▼同研究所は日本建設業団体連合会の加盟各社に対しアンケート調査を実施。その結果、90%以上の会社が環境ビジネスへの参入を組織的に強化していることが判った。中でも「産業廃棄物・処分楊」「リサイクル・再資源化j「建設物の長期使用を図るための技術」「土壌浄化」の分野でとくに今後の需要の伸びを期待している。▼さらに報告書では将来的に拡大が見込まれる環境ビジネス市場において建設各社が持続可能な戦略的経営を図っていくための課題として①発注者ニーズヘの対応②組織の一元化による対応③異業種との連携への対応などを挙げている。また今後、建設産業が環境関連の分野で新たな可能性を広げていくためには「建設産業が持つさまざまな技術やマネジメント能力をフル活用する」とともに新たなノウハウを身に付けることにより異業種との競争力を高めることが求められるとしている▼今回の報告誉の試算は将来予測だが、すでに現実の現場レベルでは建設・土木関連に環境ビジネスは拡充している。建設廃材の地域の循環に限らず、他の廃棄物の地域資源循環、生態系の復元において建設・土木関連の持つ技術、マネジメント能力が発揮され始めていることを現場で動いている私は実感する。



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