バイオマスの地平 - 北海道・釧路に芽吹いた地域循環の試み 1998-2003年
1990年代末の釧路では、炭鉱閉山後の地域再生と再エネ導入が同時に進み、1997年新エネ法と2003年RPS制度が大きな後押しとなりました。林業残材や家畜排せつ物、温泉排熱を組み合わせた「熱の地産地消」が検討され、阿寒湖温泉を中心にボイラー配置や熱供給が具体化しました。釧路は"燃やす資源"から"回す資源"への転換を進め、堆肥化・バイオガス化・チップ化などによって熱と電力を循環利用しました。これらの取り組みは後の「バイオマス産業都市」構想にも引き継がれ、現在の市戦略でも家畜糞尿、未利用材、低温熱の活用が課題として整理されています。地域資源でエネルギーを回す思想は、FIT期以降も釧路の再エネ戦略の中心にあり、地方先行モデルとしての原型を形づくりました。
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