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Monday, November 5, 2018
欧州では、脱石油系プラスチックの取り組み本格化。
●欧州ではエコマテリアルとしてのグリーンプラスチックが
次第に浸透
欧州の消費財メーカーが植物由来のプラスチックや再生プラスチックの使用に大きく舵を取っている。
日本では一部の外食産業で大量消費・大量廃棄される飲料用ストローや容器等について脱石油系プラス
チックの取組みが過剰に報道されていて、やっと端緒が開かれた様子だが、海外の欧州では消費財の素
材変更、脱石油系プラスチックの取組みがすでに本格的に動き始めている。
例えばデンマークの大手玩具メーカーでは、同社では初めてのサトウキビを原料とした、植物由来のプ
ラスチック(ポリエステル)製品を投入している。現在は期間限定で草や木の形をしたレゴのブロック・
プランツ・フロム・プランツを販売中だが、いずれ全製品に広げていく方針とか。
またスニーカーメーカーのアディダスでは、当面は植物由来の新素材使用ではなくて、ポリエステル素
材のリサイクル部材で急場をしのぐ考えだ。すでにリサイクルしたポリエステルを使ったスニーカーは
17年には100万足販売した。24年には全面切り替える方針だ。ちなみに衣類については約4割が再生品
を使っている。「コストは1~2割高くなるが、環境負荷の低減を優先する」を販売する商品で実践して
いるのだ。消費者やメーカー、投資家の間で環境への配慮を基準に商品選び、投資先を選択する傾向は以
前にまして広がっている。30年までに全てのプラスチックの再利用や回収可能なものにするのだという。