シェアビジネスって何?
産業構造の変化に依るサービス業の拡大に伴い、シェアビジネスが拡大している。シェアとは共有を指すが、2018月6月解禁になる「民泊」の他、すでにクルマや自転車、オフィス等、新たな産業として定着している。そのシェアビジネスの実際追ってみた。
●シェアビジネスとは?
シェアビジネスの定義は厳密にはない。一般的には「個人の保有している遊休資産をインターネット等を利用して他者も利用できるサービス」っていうところか。最近では個人に限らず、このビジネスに企業も広く参入してきている。すでにカーシェアリングは都市部を中心に駐車場運用会社やカーレンタル会社が事業化している。前述の民宿は増大する観光客を見込んでホテルの代替施設としての新たな事業展開が予想されている。この分野では米国の民宿仲介大手「エアビーアンドビー」社では登録物件数が450万を超え巨大”ホテルチェーン”に成長している。
●シェアビジネスの今後
今はクルマや部屋等のモノのやり取りが目立つが、これからは時間やノウハウ、知恵と言った無形物も対象になることも予想できるのだ。家事全般の代行や語学レッスンの代行、デザインやプログラム構築の代行等の専門能力をシェアするビジネスがより普及しそうだ。シェアビジネスは参入障壁が低く、需給を結び付ける仕組みがパソコンやスマホがあれば、事業化可能でアイデア勝負のビジネスだ。大企業よりも機動力のある事業所が優位に立てるのでは。地域に埋もれる人材を活用して地域経済の地域経済の活性化に寄与できることも。
●環境負荷の低減につながる
シェアビジネスは元を正せば「サービサイジング」という言葉から出てきている。サービサイジングとは従来、製品として販売してものを、その製品の持つ機能を提供することで代金を得るというもの。例えばクルマならモビリティ(場所移動)という機能を利用することが目的で、製品を所有するのではなくて、その機能を利用することなのだ。環境負荷に寄与するものとして「グリーンサービサイジング」ってサービス形態がある。例えば工場やオフィス等に提供した蛍光灯等のシェアリングは、「照明」という機能を終えた使用済み製品が機能提供者の元に戻ってくる。つまり使用済み製品の回収・適正処理(資源リサイクル)の促進に寄与する。一方、機能利用者にとって廃棄物処理の経費節減、廃棄物の適正処理が円滑に行えるというメリットがあり、相互にウイン、ウインの関係を取り結べるのだ。そう考えると多様なビジネス創出チャンスあり。
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