Tuesday, September 12, 2023

雲仙普賢岳の火山岩をコンクリート骨材に 1995.11.15

 長崎県土木部では、雲仙・普賢岳噴火災害で発生した土石流に伴う火山岩をコンクリート骨材に使用する研究を始めた。すでに94年度からアスファルト舗装の下に敷く道路路盤材どして土石流を使った試験施行を行なっているが、新たな活用法としてコンクリート骨材としての利用を試みる。90年11月17 日の火山活動の開始以来、1 億9000万立方メートルの土石流がたい積しているといわれ、この有効利用が課題となっているため。骨材として使用する土石流材は、通常の骨材に比べて軽くもろいが、長崎建設技術研究センターの室内試験では強度的に問題なしとの結果が出ている。これを受けて11月から島原市の中尾川砂防自然災害防止工事の護岸コンクリートや雲仙西有家線道路改良工事の擁壁工などの一部で土石流を利用したコンクリートを使い、2~3年かけて温度変化によるひび割れ、·磨耗がないかどうか調べる。



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