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港区に「ごみ中継所」という施設があります。粗大ごみを集積し、処理場へ送るための中継拠点です。実際に行ってきたというより、近くを通過して様子を見てきました。港区のホームページに写真が載っているのですが、それを見るとかなり大きな施設のように感じます。しかし実際に通りすがりに見ると、思っていたよりもずっと小規模でした。
見学はできないため、数回前を通っただけですが、場所は芝公園付近で、東京タワーの近く、環状線沿いという都会のど真ん中です。第一印象は「なぜこんな場所に?」というものでした。中継所は唐突に現れる印象で、周囲の景観とはやや異質です。ただ、粗大ごみ自体はその場で焼却するわけではないので、立地としては成立するのかもしれません。
この中継施設では、粗大ごみを可燃系と不燃系に分け、圧縮処理を行ったうえで、中央防波堤外側埋立処分場と新海面処分場へ搬送する仕組みになっているそうです。午前中に訪れた際は、稼働している様子はあまり見られず、比較的空いているように見えました。港区というと洗練されたイメージがありますが、その一方で都市の裏側を支えるインフラが確かに存在していることを実感しました。
中央防波堤外側埋立処分場と新海面処分場は、現在の東京の最終処分エリアで、両者は一体的に運用されています。従来の処分場が満杯になり、沖合に拡張する形で整備されたといわれています。最終処分可能年数は約50年とされていますが、当初は30年程度ともいわれており、リサイクルの推進によって延命が図られた結果だそうです。それでも「あと50年しかない」とも言える状況です。
温暖化による海面上昇の影響も懸念されています。仮に海面が30~60センチ上昇した場合でも、処理機能自体は維持可能とされていますが、防波堤のかさ上げや排水ポンプ、水門の強化が必要になります。安全対策の負担は今後ますます大きくなるでしょう。さらに今後50年の間に大規模地震が発生する可能性も否定できません。東京は世界有数のメガシティですが、地震、温暖化、処分場の限界が重なれば、都市のあり方そのものが変わる可能性もあります。
1970年代に、ある工学系の経済学者が「人類はエネルギー不足や資源不足ではなく、廃棄物によって滅びる」と述べたといいます。ちょうどその100年後にあたる今世紀後半、その言葉が現実味を帯びるのかもしれないと、少し考えさせられました。
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