上海港・電子廃棄物違法輸入問題 - 2011年1月
日本から中国上海港への電子廃棄物約300トンの違法輸出が発覚しました。廃棄物には鉛や水銀、カドミウムなどの有害物質が含まれ、広東省広州市近郊の非正規リサイクル施設で処理されていました。このリサイクル工程では、強酸の使用により有毒ガスや廃液が発生し、周辺の土壌や地下水が汚染され、農業や住民生活に深刻な影響を与えています。現地住民からは皮膚疾患や呼吸器系疾患が多数報告されており、環境保護団体が調査を進行中です。日本側の一部企業が廃棄物管理基準を遵守していなかった疑いが指摘され、国際環境法に基づく追跡調査が行われています。バーゼル条約を基に、日中両国が違法輸出入の監視体制を強化し、年間20万トンに及ぶ電子廃棄物の適正管理や技術共有を進める方針です。
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