Monday, June 30, 2025

カーシェアリングがもたらす都市の新しい形(横浜・大倉山)―2006年9月

カーシェアリングがもたらす都市の新しい形(横浜・大倉山)―2006年9月

2006年、都市生活の価値観が「所有」から「利用」へと大きく転換しつつあった。横浜市大倉山地区で始まったカーシェアリング事業は、そうした時代の空気を体現するものであった。1台の車を5人ほどで共有し、15分単位で利用可能、ICカードでドアロック解除、月額1980円からという手軽さが特徴。駐車場代や保険料も不要で、都市型生活者にとって大きなメリットがあった。背景には、京都議定書の発効を受けたCO₂削減政策の強化もあり、カーシェアは単なる交通手段ではなく「環境配慮型ライフスタイル」の一部と見なされた。欧州ではスイスのMobility社が成功例として知られ、国内でも兵庫県西宮市では福祉車両の共同利用が進むなど、社会全体で「持たずに使う」発想が広まりつつあった。横浜のこの事業は、後のシェアリン
グ経済の先駆的事例となる。

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