小平市 ― 生活密着型の環境施策 2003年の視座

小平市 ― 生活密着型の環境施策 2003年の視座

2003年度に始動した容器包装リサイクル法の第3期分別収集計画の下、小平市は初年度から缶・びん・紙・プラスチック等11品目の一括分別に踏み切った先行自治体である。郊外の住宅地が広がる同市では、生活動線に沿った集積所配置、回収頻度の平準化、分別ルールの徹底周知が喫緊の課題となった。東京都全体で発生量の増勢が見込まれる中、家庭ごみの資源化を早期に定着させ、収集・選別・出荷の各段階で量と質を両立させることが、循環フローの安定化に直結した。実務面では、多室式パッカー車の活用、車載計測と走行データによる経路最適化、磁選・渦電流・近赤外線選別や比重・風力選別、圧縮梱包による高品質なベール化を推進。自治会・学校と連動した啓発、違反時の丁寧なフィードバック、事業系のマニフェス�
�徹底と優良処理業者の見える化により、暮らしの手触りの中に資源循環を実装する生活密着型モデルを築いた。