Saturday, September 6, 2025

三重大学のリグニンを活用した循環型化学工業技術

三重大学のリグニンを活用した循環型化学工業技術


三重大学が開発したリグニン活用技術は、植物に多く含まれるリグニンを資源化する新技術で、石油依存型の化学工業に革新をもたらす点が非常に画期的です。リグニンは、植物の構造を支える成分でありながら、従来は製紙過程で副産物としてエネルギー利用される程度にとどまっていました。しかし、この技術は「相分離システム」を利用し、リグニンをセルロースやヘミセルロースと完全に分離することを可能にしました。これにより、リグニンをプラスチックやバイオポリエステル、紫外線吸収材として利用することができ、環境負荷の少ない新素材の開発が進んでいます。さらに、従来は分解や利用が困難だったリグニンを、分子レベルでの利用に成功した点が、この技術の大きな特徴であり、植物資源の循環利用を実現す
る革新技術です。

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