Monday, August 3, 2026

海に還る資源 広島湾から長崎の海へ広がる魚礁と漁業再生 1994年から2020年代

廃棄物リサイクルによる水産業の活性化は、石炭灰、コンクリート廃材、鉄鋼スラグなどを安全な再生資材に加工し、人工魚礁や藻場、海底改善に利用する取り組みである。1994年には、財団法人マリノフォーラム21を中心に、企業と漁業者が連携した魚礁開発が進められた。その後、広島県海田湾では石炭灰造粒物による底質改善、北海道増毛町では鉄鋼スラグを活用したコンブ藻場の再生、長崎県沿岸ではマダイやメダイを対象とする人工魚礁の研究が行われた。魚礁は魚の隠れ場、餌場、産卵場となり、漁獲の安定、燃料費の削減、地域雇用や観光振興にもつながる。一方、成分の溶出、濁り、過剰漁獲などへの注意が必要である。企業、漁業協同組合、自治体、研究機関が長期的に効果を検証することで、廃棄物は海の生態系と地域� �済を支える資源へと生まれ変わる。

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