1978年に発表された山口百恵の「プレイバックPart2」。資料では昭和歌謡名曲ランキング16位に置かれ、山口百恵の存在感を象徴する作品として紹介されている。 作詞は阿木燿子、作曲は宇崎竜童。疾走感のある旋律と鋭い言葉が重なり、恋人の傲慢な態度に黙って従うのではなく、自ら立ち止まり、過去の出来事を巻き戻すように見つめ直して相手を問い返す女性の姿を描いている。 従来の受け身な恋愛歌とは異なり、怒りや不満、自尊心を正面から表現している点に、この曲の大きな特徴がある。1978年の第29回NHK紅白歌合戦では、山口百恵がこの曲を歌い、紅組のトリを務めた。 強い視線、抑制を利かせた歌唱、緊張感のある楽曲が一体となり、少女的なアイドルから自立した大人の女性へと変化していく山口百恵のイメージを鮮明にした作品でもある。 「プレイバック」という言葉は、単に昔を懐かしむという意味ではない。流れてしまった出来事を自分の意思でもう一度確かめ、相手の言葉や態度を再評価する行為として使われている。そこには恋愛の主導権を相手だけに委ねず、自分自身の判断と尊厳を取り戻そうとする女性の姿がある。昭和の恋愛歌に、新しい女性像を刻み込んだ一曲である。
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