2022年2月21日月曜日

代替フロンからフロン代替品へ 1991年

1991年頃、世界中のメーカーが代替フロンの開発にしのぎを削っていた。その成果の差がそのまま将来のシェアにも結びつきかねないからだ。しかし、代替フロンもフロンであることに変わりはない。代替フロンの多くは、フロンの成分元素に水素を加え、大気中で分解しやすくしたものだが、分解しやすいだけに、逆に予想もつかない被害がもたらされる危険性もある。

現に、HCFCは、第二回モントリオール議定書締結国際会議において2020~2040年には全廃することが決議されている。

通産省の工学技術院では、90年から官民合同で、塩素を含まず、かつ温室効果も小さい「第三世代フロン」の開発に着手している。この新しいフロン代替物質の候補に挙げられているのは、窒素、酸素、硫黄などの元素を含むパーフロロアルキル・アミン類およびエーテル類。なお、このプロジェクトには年間で総額56億円の国家予算が投じられた。



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