**「海を越えて還るボトル ― 八丈島資源循環の試み」―1998年9月**
1990年代後半、環境意識の高まりを背景に、全国でリサイクル制度の整備が進められていた。東京都八丈島では、島という地理的制約がごみ問題をより深刻なものとしていた。埋め立て地にも限界があり、焼却も容易でない。そこで1998年、町ぐるみでPETボトルなどの回収とリサイクルが始まった。商店では販売時にデポジット(預かり金)を上乗せし、使用後に返却すれば返金される仕組みを導入。小売店、自治体、住民が連携して識別シールの貼付や回収を担った。容器包装リサイクル法が全国的に始動したこの時期、八丈島はその制度運用の難しさを逆手に取り、本土への船便回収という独自の循環モデルを模索した。本来コストの高い離島で、行政と民間が役割を分け合い、制度と運用を地に足ついた形で融合させた取り組みだ�
��た。これは全国の離島や山間部にも応用可能な「地域と都市を結ぶ循環の原型」として注目された。
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