お雇い外国人 ラナルド・マクドナルド 最後に残った日本語――嘉永年間 サヨナラという別れ(嘉永年間)
嘉永年間、日本に漂着した外人ラナルド・マクドナルドは、幽囚として管理されながらも通詞たちに英語を教え、日米交流の静かな起点を形づくった人物である。彼は正式な外交官や教師ではなく、制度の外側に置かれた存在であったが、日本で過ごした短い時間は生涯に深く刻まれた。帰国後はアメリカ北西部の寒村で、名声とは無縁の静かな晩年を送り、最期に姪へ日本語でサヨナラと告げて息を引き取った。この一語は、日本での経験が人生の一部として内面化されていたことを示している。漂流者であり幽囚であり教師であった一人の外人の生涯は、国家ではなく人と人との関係から始まった日米交流の原点を静かに物語っている。
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