Thursday, April 2, 2026

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河川やその周辺の環境保全、生態系復元を目的として90年に始まった多自然型河川づくりは、97年に施行された改正河川法などを機に、いよいよ本格化し始めている。それとともに、従来のコンクリート護岸・改修から、植生や自然素材を活用した工法への転換が進んでいる。佐藤俊明専務はこうした動きに先駆け、日本ナチュロックは80年代中ごろから、溶岩を活用した多孔質土木資材などの開発と普及に取り組んできた。土木分野における「植物の自然発生」や「自然生態系」をキーワードとした製品はいまでは特異なものではなくなってきたが、同社はパイオニアとしてこの市場を開拓してきた。さらに現在、「環境土木リニューアル」というビジョンを掲げ、新たなビジネスステージに突入しようとしている。

自然環境に学んだ製品開発。

同社の第一号製品である、コンクリートと溶岩石を複合化した「ナチュロック多孔質環境プロック」が最初に使われたのは1985年6月のことだった。場所は河川ではなく、富士山六合目の砂走りレートだった。

「80年から85年にかけて富士山の登山道で落石事故が相次ぎ、山梨県では当時の環境庁や文化庁と協議しながら落石防止の土留め工事を進めようとしていました。しかし、従来のコンクリートプロックによる擁壁では事故は防げても、富士山の美しい景観を損なう恐れがある。そこで私のところに問い合わせが入ったのです」と、ナチュロックの発明者である、日本ナチュロック専務取締役の佐藤俊明さんは振り返る。佐藤さんは当時、現在も役員として関わっているコンクリート製品メーカー、富士特殊コンクリート工業(山梨県西桂町)に所属していた。

問い合わせがきたのは85年の春。山開きの7月までに工事を完了させなければならず、間知石のような素材を使った石積み工法ではとても間に合わない。そこで佐藤さんが提案したのが、富士山麓にある溶岩をコンクリートプロックの表面に埋め込んだ資材による方法だった。すでにこの話が持ち上がる4年ほど前から、佐藤さんはコンクリートプロックに溶岩を埋め込む資材の開発に取り組み、製品化に成功していた。

「私は富士山麓の富士吉田市で生まれ育ち、毎年富士山周辺の河川がコンクリートで固められることに対し、周辺の景観との違和感を常々感じていました。そんなことから自然環境や美しい風景を残せる新たなコンクリート製品の開発を進めていた」と佐藤さんはナチュロック開発のきっかけを語る。

溶岩を利用するというアイデアは、富士山裾野の青木ヶ原樹海にヒントを得た。吸湿性、保水性に優れたポーラス状の溶岩に覆われていることが、多様な動植物、微生物が生息する環境を形成する要因となっている。見た目だけでなく、植物などが生育しやすい環境をつくりだせることが溶岩の最大の魅力だ。

自然の営みにコントロールされる資材。

富士山六合目の士留め工事に続いて、山梨県・山中湖畔の忍野サイクリングロードでの擁壁工事では、富士山麓で採掘された天然石を利用したナチュロックが採用された。溶岩の強度に対する不安が指摘されたことから、天然石を使ったわけだが、これがナチュロックのバリエーションを広げ、全国展開の布石ともなった。「やはり溶岩にこだわりはありますが、その土地の景観に溶け込む地場の石を使うことで全国的にナチュロックを普及できることに気付かされた」と佐藤さんは語る。

ただし、コンクリート製品は、遠方へ運ぶと運搬コストがかさむため、地元の企業がその土地のコンクリート製品を供給するのが一般的。同社のナチュロックも本栖湖や川口湖畔など山梨県下での領域にとどまっていた。そこで、87年12月には富士特殊コンクリートから独立する形で日本ナチュロックを設立すると同時に、全国規模で技術提携を結ぶコンクリートメーカーなどの募集も始めた。現在、北海道から沖縄まで提携した企業は20社にのぼり、自治体では三宅島村とも契約している。

94年には本社を東京に移し、自治体の河川事業担当者と直接会える機会が増えることで、天然石プロックだけでなく、溶岩プロックの首都圏での施工実績も急速に伸びていった。

ナチュロック環境プロック。

東京に移転して2年、都内を歩き回っているうちに気付いたのが、ピルの谷問を流れる都市河川の殺風景な護岸である。都市部のコンクリート垂直三面張り護岸は、土地スペースの確保や施工中の流域住民への影響、コストの問題から改修工事は難しい。そこで開発に取り組んだのが、現在、同社の主力製品ともなっている「ナチュロックビオポード」だ。厚さ2cm程度のコンクリートボードに溶岩を始めとした多孔質天然石をランダムに埋め込んだもので、石と石の間はコンクリート地肌が露出しないよう砂と石で覆われている。これを壁面に張りつけることで、既存の護岸を解体することなく、コケ類や微小礫類が自然発生、成長しやすい状況を作り出すことができる。標準タイプ(厚さ2cm×幅30cm×長さ110cm)で重さ22kgと運搬が比較的
容易で、また護岸だけでなく、道路擁壁やピル壁面などにも使える。無機質なものを自然素材で「覆う」という新たな発想だ。

[厳密にいえば、護岸を覆ったからといって即、生態系の復元につながるわけではないでしょう。垂直面でも生物が生息しやすい舞台を提供できるといった表現が正確かと思います。ピオボードに限らず、ナチュロックの基本コンセプトは、自然の営みをコントロールする製品でなく、自然の営みにコントロールされる資材であるということです】

都市環境を改善する「覆う」製品群。

こうした製品展開により、当初8000万円だった売上は、約8億円にまで拡大している。そして「覆う」というテーマをさらに突き詰めて開発したのが、「ナチュロックピオフィルム」だ。これは超軽量・超薄型の特殊フィルム、もしくは5mm程度のボード基盤材に多孔質基盤材を埋め込んだもので、コンクリートを使用していない。ピオボード以上に軽量で、フィルムタイプのものは曲面を覆うこともできる。「これまでずっとコンクリートをベースにした複合材を開発してきて、私自身のコンクリート製品に対するこだわりも強い。ですが、既存の構造物やコンクリートブロックが十分な強度を持っているのであれば、あえて壁面を覆う素材に強度を求める必要はないという発想で、ピオポート施工1年後の簸の古綾瀬99号(埼玉県和光市�
��す」と佐藤さんは語る。ピジネスの観点から、コンクリート素材を使っているかぎり、コンクリートメーカーはあくまでライバルとなる。しかし、ビオフィルムであれば、これまでのナチュロック製品の主なクライアントである施主やデベロッパー、ゼネコンなど施工業者に加え、コンクリート製品メーカーにも供給が可能になる。すでに大手コンクリートメーカーからの引き合いがあるという。

いずれにしても、「覆う」という発想は土木業界に大きなインパクトを与えることになるだろうと、佐藤さんは展望する。「都市空間においては、護岸、道沿いにつながる塀やフェンス、電柱など、すでに築かれてしまった無機質な構造物を取り除くことは難しいケースも多い。それよりもむしろ、構造物の表面を多孔質なものでリフォームし、適度に緑化させる、いってみれば「環境土木リフォーム」が、都市における景観や環境を改善するひとつの実践論だと考えています」。

同社が成長してきた要因には、自然素材を生かした技術や、ロケーションに応じてさまざまな製品バリエーションを揃えてきたことなどがある。しかしそれ以上に、実践論としての具体的なビジョン、あるいは思想といったものが確固としてあることが、同社の事業をより際立たせている。

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