Wednesday, February 18, 2026

灰の熱が灯す街 日本 1965年から2025年

灰の熱が灯す街 日本 1965年から2025年

焼却発電施設とは、ごみを燃やして得た熱でボイラを温め、高温高圧の蒸気をつくり、その蒸気でタービンを回して発電機を動かす仕組みです。燃やすこと自体は廃棄物の衛生処理ですが、同時に熱を回収して電気や熱として使うことで、廃棄物をエネルギー源として活かします。米国の公的解説でも、ごみを燃やして蒸気をつくり、蒸気でタービン発電を行うという基本構造が整理されています。

日本でも清掃工場の余熱利用は早くから意識され、焼却熱で蒸気をつくりタービンを回して発電し、工場内で使い、余剰は売電するという流れが一般に説明されています。こうした施設は外部からの電力購入を減らし、温水や高温水として周辺施設へ熱供給する役割も担います。

歴史的には一九六五年に大阪市で廃棄物発電が導入された事例が知られています。当初は発電量が小さく施設内消費が中心でしたが、エネルギー事情や技術改良に伴い、回収効率向上が図られてきました。

現代の焼却発電では、発電効率と安定運転が重視されます。発電効率や熱利用率を高める設計が求められ、ボイラや公害防止設備の定期点検が不可欠です。一方で、再利用や再資源化を優先し、その後に残る可燃ごみからエネルギーを回収するという位置づけも重要です。

ごみを燃やす熱は、都市の裏側で電気と熱へ姿を変えます。処理は単なる後始末ではなく、資源循環の一部として再定義されつつあります。

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