2019年5月2日木曜日

赤い資源と緑の資源③ 1998.10.15

「赤い資源利用再考」

産業革命以降、 人聞は 「赤い資源」 を利用したエネルギーで、 高い生産効率を獲得した。そして、「緑の資源」はそれにより大量に採取されてきたのである。 しかし、資源は 無限で廃棄物もいくらだしてもかまわないとでもいうように、大量生産-大量消費活動を続けて行き、地球の生態系が損なわれると、「緑の資源」が私たちに提供してきた貴重な「無償」サービスまでもが失われてしまうのである。

「全人類にとって」 という立場で見れば、 この「緑の資源」の循環能力を生かしながら、人聞の生産性の向上を図ることが最も生産効率の高い方法といえるであろう。 しかし、 現状は 「緑の資源」の循環機能を浸食しながら、人間が「有償」なサービスで、 かつ「赤い資源」のエネルギーを使って、その低下した機能を補うといった悪循環が進行しているのが実態である。

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