Thursday, May 16, 2019

中国 自然回復計画を50年で 1999.01.15

中国政府が発表した同国での自然破壊の状況報告によると、表土の流出面積は367平方メートルにも達しており、これは中国全国土面積の38%にも及ぶ。また262万平方キロ(全国土の27%) もの地城が砂漠と化し、135万平方キロ (同14%) もの草原はすぺて荒廃してしまった。森林伐採と無理な開墾が原因とされており、 毎年1万平方キロメー卜ル分の表土が流出する中で、 98年夏には長江の大洪水が発生。 1660億元(約2兆8000億円) もの経済揖失を生じた。

同国中央政府はこれらの現状を踏まえ、同国の自然環境回復と今後の持続可能な発展を目 的とした「全国生態環境建設計画」 を、50年のスケジュールで3段階に分けて行なうことを決めた。 第ー段階では2001年までに長江及び黄河の上 ・中流域での表土流出をストップさせ、 60万平方キロの表土流出地域と22万平方キロの砂漠化地域を回復。新たに森林を39万平方キロ造成する。第2段階では、2030年までに土壌流出地域60%以上及ぴ40万平方キロの砂漠化地域を回復させ、 46万平方キロの地城で造林する。計画が完了する第3段階では、 2050年までに植林可能な地域の緑化、 荒廃した草原の全面的な回復を行なう予定となっている。

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