2019年6月15日土曜日

1日4トンの堆肥を作るリサイクル工場を兼ねる牧場 2002.10.20

食品廃棄物は排出事業所が徹底分別して搬入する。分別された廃棄物は飼料用と堆肥用に使われる。堆肥についていえば、約3か月かけて70度℃の温度を保ち、牛糞などを混入して機械で切り替えしつつ発酵させる。月のプランニングコストは5万円程度。そして残りの3か月で熟成させる。まさに酒の醸造を同じなのである。できあがったたい肥は匂いもなく、さらさら・どんなところで使っても「安全・安心」の特上のもの。一部の堆肥は近隣の農家が買い取る。堆肥が良いから美味しい農作物が収穫できる。それを排出した温泉旅館や飲食店などが買い上げる。排出事業所ー牧場ー農家ー排出事業所と廃棄物がぐるりと循環し、農作物に姿を変えて戻ってくる。

リサイクル事業とは、それぞれの事業所の連携の上で成立。一事業所のみでは成立しない。まして装置導入しただけでは循環しない。廃棄物の循環のシクミがあってこそ、事業として成立する。多くのリサイクル事業を見ていると、装置導入が取り上げられているが、そうではない。リサイクル事業の一環として、適正な装置を手当てしてこそ、装置は活きるし、導入可能になる。要はビジネスモデルの構築が先決である。当牧場は独自には衣鉢した切り替えし装置を3000万円で販売する。社長の夢は「堆肥を打ったお金で肥料代をまかなう」賢い限り。

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