Saturday, January 3, 2026

廃プラスチックの行き場を失った時代 1990年代後半から2000年代

廃プラスチックの行き場を失った時代 1990年代後半から2000年代

1990年代後半から2000年代にかけて、日本では廃プラスチック処理の停滞が顕在化した。油化技術は資源循環の切り札として期待されたが、分別精度の不安定さ、処理量確保の難しさ、生成油の販路制約、そして高いコストが障壁となり、原油価格下落とともに事業撤退が相次いだ。結果として処理ルートは細り、自治体や排出事業者はコスト最優先の選択を迫られ、焼却や最終処分への逆戻りが進んだ。制度上はリサイクル率が維持されても、実態としての資源循環は機能不全に陥り、最終処分場の逼迫と周辺環境への長期的影響が拡大した。この問題の本質は技術不足ではなく、環境負荷が価格に反映されない短期的コスト競争の構造にあり、日本の環境政策の限界を示している。

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