中国広東省における廃棄物未処理問題
2000年代初頭の中国広東省は、世界的な輸出拠点として急速な工業化が進行していた地域である。電子・電機産業や縫製産業が集中し、都市部と農村部の双方で膨大な量の廃棄物が発生していた。一方で、生活ごみや産業廃棄物を無害化処理する制度や設備は整備途上にあり、多くが未処理のまま埋立や野積みに近い形で処分されていた。2003年のSARS流行後、経済回復が最優先課題となり、環境対策は後景に退いていた。土壌や水系への慢性的な汚染は、生態系破壊として固定化されつつあり、後年になって深刻な健康被害や農地劣化として表面化する土壌が形成されていった。
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