直島の産業廃棄物処理施設の役割 - 2003年12月

直島の産業廃棄物処理施設の役割 - 2003年12月

香川県直島町では、豊島で不法投棄された産業廃棄物の処理を受け入れるため、中間処理施設が稼働している。豊島から運ばれる約51万トンの自動車部品や金属くずなどの廃棄物は、直島の焼却・溶融施設で処理される計画であり、すでに2003年9月から本格的な処理が始まっている。

直島の施設では、環境負荷を最小限に抑えるための最新技術が導入されており、廃棄物の焼却時に発生する熱エネルギーを回収する仕組みや、有害物質の排出を抑制する高度なフィルターが装備されている。これにより、環境保全と効率的な資源循環の両立を目指している。

また、直島はすでに瀬戸内海地域の環境モデル地区として注目されており、今後も産業廃棄物の適正処理に向けた先進的な取り組みが期待されている。処理事業の完了は2012年度を予定しており、長期にわたる環境再生プロジェクトとして進められている。