Saturday, March 8, 2025

長野県松本市 - 有害廃棄物埋設事件 - 2001年7月

長野県松本市 - 有害廃棄物埋設事件 - 2001年7月

長野県松本市郊外で、約1570トンの有害廃棄物が違法に埋設されていた事件が発覚しました。そのうち約650トンは高濃度PCBを含む危険物で、地下水から基準値の約120倍のPCBが検出されました。現地住民70世帯が健康被害の可能性を訴え、15名が呼吸器疾患や倦怠感を抱えていることが確認されています。埋設を行っていた業者は「松本産廃リサイクル」で、処理証明書を偽造し、1995年から2000年にかけて廃棄物を埋設していました。

これを受け、長野県は廃棄物の撤去と地下水の浄化を開始し、約6億5000万円の予算を計上。地下水浄化は2023年までに汚染濃度を90%以上削減する計画で進められています。また、業者には罰金2億5000万円と懲役3年が科される見込みです。この事件は廃棄物管理体制の不備を浮き彫りにし、再発防止策として監視体制の強化や現地検査の義務化が議論されています。

No comments:

Post a Comment