2019年3月24日日曜日

地域で発生した廃棄物はその地域へ還元① 1998.08.15

地域から出た廃棄物を地域に返す、 地域で問題になっていることは地域で解決する。
そうした環境問題への対応の基本的なな考え方は、環境ビジネスの事業化の際にも大きなきっかけとなる。

国内生産の5割を占めるリンゴの産地、青森県。 同県では
ジュースなどリンゴの加工製造の過程から発生する絞りかすなどが年間3万トンにもなりその処理が悩みのタネ。
現状では飼料や肥料として一部使われているものの多くは産業廃棄物として処理されている。

そこで、 98年1月にリンゴかすを有機肥料にし販売するする事業を開姶したのがダイノウ(青林県弘前市)。

リンゴかすはカリウムなどのミネラル分やペクチン、 オリゴ糖などの養分を含み、以前から青森の農家で肥料して使うところもあった。
しかしリンゴかすは水分が多く、腐りやすいため扱いにくい。同社ではで微生物に米ぬかを加え発酵させ、
さらに臭い消しとしてコーヒー豆のかすを使う。 米ぬかにはリンやカリウム、 コーヒー豆のかすには窒素が含まれ、 肥料成分しても効果がある。

7000万円を投じ弘前市に建設中の工場も9月に完成。
3年後には年間7000トンの有機肥料を生産する計画。5リットル入り袋で900円程度を予定し首都圏にも出荷するが、
地元で大規模農場をを経営するする黄金崎農場と業務提携し、大口の利用先を確保している。

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