2019年3月27日水曜日

地域で発生した廃棄物はその地域へ還元②

一方、 全国第2位のカキの産地、宮崎県でも東北土木工学科・環境生態工学研究室が96年初めに、カキ殻を使った浄水路を雑排水で汚れた宮城県迫町の森越戸水路に設置。
BOD(生物化学的酸素要求量) が 5分の1に、 COD (化学的酸素要求量)
が3分の1になるなど有効性を証明するデータもまとまっており、浄水装置としての普及にめどがついている。

このカキ殻浄水装置の仕組みは、カキ殻が流れされないようプラスティック製の網に入れ水路に沈めるという至って簡単なもの。
層状に形成されたカキの隙間が微生物のすみかに適しており、
そこで繁殖したバクテリアなどが食べ物のかすや油分、洗剤など汚濁の原因である微生物を分解する。また殻に含まれるアルカり分が、有機物分解の際に発生するアンモニアを窒素に変えるのに有効だという。

迫町の場合、 幅2.4メー ト丿レの排水路で、1メートル当たりの設置費は3万円。ノウハウが蓄積された現在はその半分で済む。建設省も視察に訪れるなど、このユニークな浄化方法に注目が集まっている。

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