Thursday, March 27, 2025

真夜中の扉、世界にひらく――松原みき再発見の旅(1979–2020年代)

真夜中の扉、世界にひらく――松原みき再発見の旅(1979–2020年代)

1979年、19歳でデビューした松原みきは「真夜中のドア〜Stay With Me」で一躍注目を集めた。都会の夜を舞台にしたこの楽曲は、AORやジャズの洗練されたアレンジと成熟したボーカルで、日本のシティポップ黎明期を象徴する存在となった。そして2020年、インドネシアのRainychによるカバーが世界的に話題を呼び、SpotifyやTikTokを通じて欧米やアジアの若者に再発見された。以後、松原の音楽は"Japanese City Pop"の代表格として評価され、アナログ盤の再発や音楽評論家からの再注目を受けた。「愛はエネルギー」「ニートな午後3時」「Cryin'」「Bay City Romance」などの楽曲も合わせて再評価され、彼女の音楽は時代や国境を越えて共鳴し続けている。松原みきは今もなお、静かに、しかし確かに、世界のどこかで聴かれているのである。

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