2019年5月20日月曜日

ビオトープ事業① 1999.01.15

野生の生物を呼び戻そうと都市部の河川敷や公園、学校などで盛んにビオトーブが造成されており、最近では個人宅のべランダや庭に水槽や鉢植えなどを置いた簡易的なものも「ビオトープ・ガーデン」 としてブームとなりつつある。 厳密にいえば本来のビオトープの概念からは外れるものだが、 緑の少ない都心部では、野鳥やトンボの集まる空間となり得る。 また、73年に制定された工場立地法で地内の緑化が義務づけられた工場の中には、単なる緑化から一歩進んでビオトープを整備し地域とのコミュニケーションツールとして活用するケースも生まれており、サッポロビールでは環境憲章を作成した91年以来、環境保全活動の一環として静岡工場(静岡県焼津市) にビオトープ園の建設を進めてきた。

同工場に勤務する社員の手で工場敷地面積の4分の1に相当する約5万平方メートルに7年がかりで整備。立地的にも田園地帯という恵まれた条件にあったことから雨水調整池や河川整備からス夕ート。ビールかすや建設廃材を燃焼して土壌改良材にしたり、ビールをろ過するセラミック材を小川の護岸に利用するなどリサイクルにも積極的に取り組んだ結果、80種類に及ぶ野烏やメダカ、ザリガニなどが生息する空間となった。 「サッポロビオトープ園」は98年8月に開設され、 約1万5000平方メートルについては一般にも開放されている。

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