Wednesday, August 28, 2024

14号-エコマテリアルーまとめ-1995年9月

14号-エコマテリアルーまとめ-1995年9月

廃プラスチックを燃料に変える技術の進展

廃プラスチックを液化して燃料に変える技術が進められています。この技術は、塩化ビニールやABS樹脂といった処理が難しいプラスチックも液化可能です。エネルギー効率の向上とコスト削減が期待され、新潟市で実証プラントが運用される予定です。1997年度の実用化を目指しており、自治体と協力して家庭ゴミを使った実証運転も行われます。

生分解性プラスチックの実用化に向けた動き

生分解性プラスチックの市場拡大が見込まれています。昭和高分子や日本合成化学工業などがこの素材を用いたコンポスト化実証事業を進めており、景観保護や環境負荷の軽減を目的としています。高知県では、道路法面の植林事業で苗木用のボットを生分解性プラスチックで作る計画が進行中です。

木炭の活用による水質浄化の試み

長野県戸倉町では、生活雑排水で汚れた農業用水の浄化に木炭を利用しています。家庭雑排水を簡易浄化装置に通し、また農業用水路を木炭と礫で浄化することで、水質の改善が図られ、消えていたゲンジボタルが再び見られるようになりました。使用済みの木炭は土壌改良剤として再利用されています。

生分解性プラスチックの技術開発と市場拡大

経済企画庁の「2010年技術予測」では、生分解性プラスチックが期待の新技術として挙げられています。国内市場での年間需要は300万トンに達する見込みで、欧米でも事業化が進んでいます。通産省が中心となって設置された「生分解性プラスチック実用化検討委員会」は、この素材の実用化を加速させるための研究を進めています。

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