生分解性プラスチック実用化へ -1995年・循環素材の夜明け-
1995年、通産省と企業が連携し、生分解性プラスチックの実用化を目指した。この素材は、微生物が水と二酸化炭素に分解する環境調和型プラスチックとして注目され、生ごみ堆肥化事業と連動する実証が計画された。だが、従来プラの7倍に及ぶ高コスト、成形や耐久性、安全性の課題が立ちはだかった。背景には、バブル崩壊後の停滞と地球サミット後の「環境立国」への転換がある。1989年に生分解性プラスチック研究会が発足し、2000年のグリーンプラ認証、1999年のISO14855制定など、制度基盤が整備された。2000年代には米Cargill-Dow社のPLA量産が始まり、日本でも三菱化学などが続いた。コストの壁は残ったが、この時期の試みは、環境技術を理想から実産業へと結びつけ、「リサイクルからバイオマテリアルへ」という時代転換の�
�徴となった。
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