緑の巨龍の軌跡:中国の省エネ政策の展開(2000年代~2020年代)
2000年代初頭、中国は急速な経済成長によりエネルギー消費と環境汚染が深刻化。1997年制定の省エネ法は2006年に改正され、企業に省エネ技術の導入報告義務を課し、インセンティブ制度や地方政府の責任体制が整備された。税制優遇や補助金を活用し、省エネ設備や再エネ導入が促進された。
2010年代には「第12次五カ年計画」(2011年)が打ち出され、GDPあたりのCO₂排出量を2010年比で40~45%削減する目標が設定された。太陽光・風力発電が急速に拡大し、2017年には中国が世界最大の太陽光市場に。スマートグリッドや電気自動車(EV)政策も強化され、EVインフラ整備や補助金導入により、BYDやテスラなどが市場を活性化。
2020年代には「第14次五カ年計画」により、2030年CO₂ピークアウト、2060年カーボンニュートラルが目標に掲げられた。2025年までに風力・太陽光の設備容量を12億キロワット以上に拡大し、エネルギー消費強度を13.5%削減予定。北京市では新築の80%以上を省エネ建築とする計画、上海市は新車販売の半数をEV化する方針。国家電網公司はスマートグリッドと再エネ統合を推進し、BYDは深圳市を拠点に世界的EV企業として台頭。
関連情報まとめ
法制度:「第14次五カ年計画」では、2025年までにエネルギー消費強度13.5%削減、CO₂排出量18%削減目標を設定。
数値目標:非化石燃料割合を2025年に20%、2030年に25%へ。森林被覆率を2025年までに24.1%に。
主な地名と事例:
- 北京市:新築建物の80%以上を省エネ型に。
- 上海市:新車販売の50%をEVに。
主要企業:
- 国家電網公司:再エネとスマートグリッドの統合を推進。
- 比亜迪(BYD):深圳市を拠点に世界的EV企業として成長。
No comments:
Post a Comment