仮想の通貨に手を染めた国 2011年北朝鮮ハッカー詐欺事件
2011年、北朝鮮のサイバー部隊が韓国のオンラインゲームに侵入し、仮想通貨を不正に獲得する事件が明るみに出た。中国に拠点を置いたハッカーたちは、ボットを使ってゲーム内のポイントを荒稼ぎし、それを現金に換金。約1年半で600万ドルもの利益を得ていた。北朝鮮の国家機関「朝鮮コンピューターセンター」に所属する技術者が主導し、韓国人と中国人の協力者とともに組織的に動いていた。韓国警察はこのネットワークを摘発、5人を逮捕し、9人を在宅起訴。経済制裁の中、北朝鮮は仮想経済に目をつけ、ゲームという仮想空間を現実の外貨獲得の舞台として利用していた。デジタルの世界は、遊びの場から国家の戦略領域へと変貌していた。
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