Tuesday, August 12, 2025

イギリスのテムズ川再生事業

イギリスのテムズ川再生事業

19世紀、ロンドンのテムズ川は未処理の下水や工業排水により深刻な汚染状態に陥り、「グレート・スティンク」と呼ばれる悪臭事件が発生しました。その後、ジョセフ・バザルジェット設計の下水道システムが導入され、改善が進みましたが、20世紀には重金属や有機化合物による汚染が再び深刻化しました。1950年代以降、下水処理施設の整備や産業排水規制、テムズ・タイドウェイ・トンネル建設などの対策により水質が大幅に改善。2016年には125種以上の魚類が生息するまで回復しました。さらに、観光資源としても活用され、都市防災のためのテムズバリアも設置されるなど、多面的な成功を収めています。

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