表現の爆心地―テリー伊藤と80年代深夜テレビの実験精神(1980年代)
1980年代、日本のテレビ界は変革の時代を迎えていた。特に東京12チャンネル(現・テレビ東京)は、深夜帯の自由な枠を活用し、実験的な番組制作を敢行。演出家テリー伊藤はその最前線で、常識破りの企画と演出を通じてテレビ表現の可能性を押し広げた。彼が仕掛けた番組群は、「天才・たけしの元気が出るテレビ」の原型ともいえる斬新なスタイルを築き、後の民放バラエティ番組にも影響を及ぼした。新宿・渋谷を中心とするサブカルチャー熱が若者の間に高まる中、テレビはその拡声器として機能。テリーの演出は、芸人や素人を巻き込み、ギリギリの表現で社会や既成概念に挑み続けた。その精神は、今日のYouTuber文化や過激演出にも連なる、映像表現の自由と限界を問う試みでもあった。80年代深夜番組の挑戦は、テレ�
�史に刻まれる"自由"の実験だった。
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