2024年8月9日金曜日

環境ニュースまとめ - 2002年7月20日

環境ニュースまとめ - 2002年7月20日

1. バイオマス技術の国際競争
日本では、バイオマスエネルギーの技術開発が進行中で、その中心にあるのが高効率の水素ガス化技術です。この技術は、日米欧が競争を繰り広げており、日本も国際的な優位性を確保するために積極的に取り組んでいます。2003年度から実証試験を行い、効果や経済性を3年間で検証する予定です。

2. 環境に配慮した表面処理技術
新東サープラスト社は、環境に優しい表面処理技術を採用し、廃棄物削減とリフォーム技術の両立を実現しています。この技術は、中部電力や東京ガスで採用されており、今後3年間で受注高の倍増を目指しています。

3. 最終処分場の再資源化事業
環境省は、最終処分場の廃棄物を掘り起こし、溶融炉で処理する「最終処分場ルネサンス事業」を計画しています。この事業は、廃棄物を資源化することで処分場の延命化を図り、資源の再利用を促進することを目的としています。

4. 安全・安心ビジネスの新たな展開
山梨県の小林牧場は、狂牛病の影響を受けて「ワインビーフ」ブランドを立ち上げました。環境に配慮した有機肥料を使用し、地域資源の循環を実現する取り組みが進められています。また、地元生協グループとの提携も進行中です。

5. 農業生産法人の挑戦
和菓子メーカーのたねやは、農業生産法人を設立し、不耕起米の試験栽培を行っています。また、無農薬栽培のヨモギを成功させ、消費者に安心・安全な食材を提供する取り組みを続けています。

6. 炭素・環境税に対する反対意見
石油連盟のアンケート結果によると、地球温暖化対策としての炭素税や環境税の導入に対して、半数以上の回答者が反対しています。特に、税負担が増加することに対する懸念が強く示されています。

7. 生分解性プラスチックの普及支援
農水省は、生分解性プラスチックの普及を目指し、国内市場でのシェアを現在の0.03%から2015年に10%に引き上げる計画を立てています。2003年度予算では、モデル事業としての取り組みが予定されています。

8. 地ビールメーカーの新事業
霧島高原ビールは、麹を利用した食品廃棄物のリサイクル事業に着手しました。この技術により、従来の3分の1のコストで家庭用飼料が生産可能となり、自治体からの受注が増えています。

9. ゼオテックの廃液リサイクル
ゼオテック社は、荷電膜式リサイクル装置を搭載した処理カーを全国展開し、工場廃液を再利用する事業を拡大しています。市場ニーズに応じて、早期の全国制覇を目指しています。

10. リサイクル技術の国際標準化
日本の廃プラスチックリサイクル技術は、国際的に認められつつあり、欧米の同種制度との統合規格の制定が進められています。これにより、より広範囲にリサイクル技術が普及することが期待されています。

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