清水に生まれし影（1966年～2007年） 美尾尚利とその系譜

清水に生まれし影（1966年～2007年） 美尾尚利とその系譜

美尾尚利（みお なおとし）は、1966年。静岡県静岡市清水区にて、美尾組を創設し、その初代組長に就任した。彼の組織は、地元清水を根城に勢力を伸ばし、やがて山口組系の有力な二次団体として名を連ねることとなる。

1982年、美尾組は三代目山口組の黒澤組に加入。組長・黒澤明のもとで、美尾は舎弟として迎えられる。しかし、その黒澤組も1984年に解散。美尾組は独立し、四代目山口組の直系組織として新たな道を歩むことになる。

時は流れ、2002年10月。美尾尚利は病を理由に引退を表明する。後を継いだのは若頭の高木康男。彼の代に入り、組織は五菱會と名を改める。だが、これで終わりではなかった。

2003年11月。五菱會は再び名を変え、二代目美尾組となり、そして2007年2月28日には、六代目清水一家として再編されるに至る。

清水の地に根を下ろし、時に組名を変えながらも、その血脈は絶えることなく、山口組内での存在感を保ち続けてきた。美尾尚利という男が創始した流れは、静かに、しかし確かに、今日まで受け継がれている。

【関連情報】
・美尾組は1966年に創設され、静岡清水を拠点とした山口組系組織。
・1982年に黒澤組（山口組三代目系）に加入後、1984年に独立直系化。
・2002年に美尾尚利が引退し、高木康男が継承。組織は五菱會に改称。
・2003年、二代目美尾組へ再改称。2007年に六代目清水一家として再編。
・情報は主にWikipedia中国語版「清水一家」「美尾組」に基づく。