"「廃棄物処理・リサイクルの戦略的必要性」
近年、急速な環境関連法の整備などに始まり、廃棄物処理・リサイクル強化で高まった不法投棄など環境リスクの回避、リサイクル関連ビジネスの展開など戦略的に廃棄物対策を捉える必要に迫られている。同時に、このような企業の新たなニーズに対応して、廃棄物処理・リサイクル業者にも変革が必要とされている。"
"「リサイクルワンの取り組み」
こうした中で、リサイクルワンは2001年から、ネット上で排出企業と処理企業との間を仲介する、廃棄物・リサイクル資源の需給調整(マッチング)サービスを本格的に展開。現在、約8億円と言われる廃棄物・リサイクル資源の電子取引市場において、頭一つ抜け出し始めている。"
"「リーディングカンパニーの不在」
産業廃棄物処理・リサイクル事業は将来的に成長分野であり、急激な変化が求められている業界であるにもかかわらず、あまり変化を好まない体質があり、リーディングカンパニーと呼べる業者も非常に少ない。そこで、排出企業と処理・リサイクル業者を仲介、あるいは情報を共有させることで、業界に新たな風を吹き込むポジションを確立できるという読みがあったからだ。"
"「電子取引市場の会員制度」
同社が当初より展開している電子取引市場のシステムは、排出企業が再生・処理企業を検索し、発注する仕組みと、再生・処理企業が自らの設備などの情報を更新する部分に分かれている。基本的に会員制となっており、再生・処理業者は年間30万円、排出企業は年間6万円の会費を支払う。再生処理企業の会員登録には予め審査を設けており、4つの大項目(経済性、社会性、環境配慮、サービス)と2つの小項目による審査基準に適合した会社のみを会員としている。"
"「リサイクルワンの設立と展望」
リサイクルワンのCEOである木南陽介氏は、環境経済学や環境化学を専攻し、在学中からインターネット関連のシステム構築などを手掛ける学生起業家としての顔も持っていた。卒業後、一度は大手通信会社や政府の市場開拓プロジェクトに携わったが、独立して事業を起こすという気持ちが強く、同僚の辻本大輔氏と共にリサイクルワンを設立。産業廃棄物処理、特に排出企業と処理業者の仲介という新たな事業を選んだ。"
"電子取引市場における再生・処理企業のマッチング":
「生・処理企業が複数表示される。このデータ 再生・処理以来品目順位 (2002年 1~12月集計) 問程度で話がまとまるという。いずれにしてもリサイクルワンが中に立ち、サンプル確認、現地確認などを行なっており単なる紹介とは一線を画している。リサイクルワンは排出企業から数%のマージンを得る仕組みだ。」
"リサイクル・リサイクル関連事業のデータ網羅":
「ベースには会員の再生・処理企業以外にも全国約6000社(9500施設)の中間処理企業と約1300社のリサイクル業者が網羅されている。この情報は自治体が保有している許認可情報のほか、業界紙や電話取材など同社独自に収集したものだ。とくに約100社のリサイクル企業は公共機関でも把握されていない情報だ。」
"再生・処理企業の地域状況と品目構成比":
「排出企業は、表示された複数の設備の中か順位
廃ブラスチック
金属くず
木くず
動植物性残さ
汚泥
ガラス・陶磁器くず
廃油
廃酸
紙くず
その他
に、3社ピックアップし、より詳しい排出物再生・処理以来地域状況 (2002年 1 ~12月集計)」
"リサイクルワンの事業拡大と提供サービス":
「同社の事業は現在、この電子取引市場を始め、環境コンサルティング事業(ゼロエミッション支援、環境報告書作成支援など)、経営コンサルティング事業(M&A戦略策定・実行、新規事業立ち上げなど)、リサイクル関連事業(リサイクル事業化支援、リサイクルルート構築支援など)、土壌汚染関連事業(士壌汚染診断、分析、土壌汚染浄化事業など)の5本柱に拡大している。とくに近年到来勢から土壌汚染の情報(排出時期、 希望再生・処理価格、形状、保管状態など)とともに仮申込を行なう。この際、会員の再生・処理企業に関しては、 「ISOの取得状況」 「設備の実稼動情報」 「価格に関する情報」など詳細情報が閲覧できる。」
"リサイクルワンの提案事例とコストダウン":
「リサイクルワンの提案によるコストダウンの一例
大手電機メーカーA社: 年間2100万円のコストダウン
大手通信機器メーカーB社: 年間2300万円のコストダウン
大手物流会社C社: 年間6600万円のコストダウン
機械メーカーD社: 年間33万6000円のコストダウン」
"リサイクルワンのネットワークと提供価値":
「同社以外にも、先進的な自治体では小冊子やネットによる廃棄物交換制度を設けているところがあったり、また民間企業でも産業廃棄物処理業者がこれまでの経験を活かしつつ、営業窓日機能の強化を主眼とした廃棄物仲介サイトの設置や商社など複数の電子取引市場が立ち上がっている。そうした中でリサイクルワンはいち早く全国的なネットワークを広げたこと、再生・処理企業の情報を始め会員に対するデータベース情報をオープンにしていること、直接排出物や現場を確認するなどきめ細やかな対応ぶりなどで、知名度、実績ともに先頭を走っている。こうした情報インフラでは、情報が集まるところにさらに情報が集まってスタンダード化する傾向にあり、さらにソリューション提供のノウハウも蓄積され、廃棄物の電子
取引市場において同社はプランド化しつつあるといっても過言ではない。」
"リサイクルワンの顧客対応と将来展望":
「企業の選択までに2日、3日。サンプルのやりとりも含め、通常範囲内で完了する。『今や製品づくりにおいて、廃棄物対策は切っても切れないテーマ。今後は製品設計の段階からの相談や提案などの事業領域にも踏み込んでいきたい』 (木南氏)と意気込みを語る。循環型社会においてもっとも価値ある情報が同社に集まろうとしている。」
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