1. **中国の環境ISO取得状況**

1. **中国の環境ISO取得状況**
- 中国では、環境ISO(14001)の認証取得が急増しています。以前は政府セクターが主導していた認証が、現在では民間機関に委ねられており、迅速かつ柔軟に対応できる体制が整っています。認証取得企業は、事業活動の環境負荷を継続的に改善するために改善機器・装置の需要が高まっています。

2. **鋳物廃砂のリサイクル事業**
- 愛知県の企業が鋳物製造で生じる廃砂をリサイクルする事業を開始。廃砂を中間処理し、セメント原料として再利用するスキームを導入しました。これにより、従来の埋め立て処分からの転換が進み、環境負荷の低減と資源の有効利用が図られています。

3. **携帯電話からの貴金属回収**
- 中国での携帯電話やパソコンからの貴金属回収事業が拡大。廃棄物中の金の含有率が鉱石の数倍に達するため、リサイクル事業の実績を積み、産業廃棄物の集荷ルートを確保しています。これにより、次の事業展開への足がかりが形成されつつあります。

4. **船舶排ガスの対策装置**
- 日本郵船は、船舶のディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(PM)を捕集する装置を開発しました。世界初の試みであり、将来的な規制強化に備え、自主的に実用化を進めています。この装置の導入は、環境保全に寄与するだけでなく、外販も視野に入れています。

5. **風力発電の羽根輸送事業**
- 日本通運は、風力発電装置の羽根を効率的に輸送する新たな装置を導入しました。これにより、山間部など従来は設置が難しかった場所への設置需要が見込まれています。2005年度には風力発電関連事業の売上高が大幅に増加する見通しです。

6. **極細生分解性繊維の開発**
- 伊藤忠商事は、世界で最も細い生分解性繊維の量産技術を確立しました。この繊維は直径540ナノメートルで、通気性や液体の浸透性に優れており、アパレル製品や医薬品素材としての応用が期待されています。

7. **廃スプレー缶のリサイクル事業**
- 菱陽ケミカルが廃スプレー缶をリサイクルする事業を開始。窒素ガスを用いた処理施設を導入し、缶の内容物を燃料として利用しています。これにより、スプレー缶のリサイクルが効率的に行われ、資源の再利用が進んでいます。

8. **NAS電池の開発**
- NAS電池（ナトリウム・硫黄電池）は、高効率な電力貯蔵が可能であり、分散型電源や自然エネルギー発電の補完設備として注目されています。この電池は長寿命であり、環境負荷が低く、安全性にも優れています。

9. **岡山県のエコタウンプラン**
- 岡山県は、新規性のあるエコタウンプランを展開。県内循環資源の利活用に関わる技術やシステム構築を支援する条例を施行し、環境ビジネス支援の具体策を提示しています。これにより、地域ごとの環境産業の発展が期待されています。

10. **小水力発電の推進**
- 農業用水路を利用した小水力発電の導入が進められています。農水省は補助事業を実施し、これまでに19カ所で発電施設が稼動。総延長40万kmに及ぶ農業用水路を活用し、約800億円の市場創出が期待されています。