春宵一刻、女たちの性談義 ― 1977年春
A:「ねぇ、みんな。女の性欲って、どう思う?」
B:「今でも、女は清楚であるべき、なんて言われるけど、そもそも性欲って自然なものよね。なぜ男だけに許されているのかしら?」
C:「そうよ。たとえば、女が『私、性欲が強いの』なんて言ったら、『えっ?』って引かれるのに、男なら『元気でいいじゃない』で済まされる。おかしいわよね。」
A:「性欲のコントロールとか、月経の話になると、なんだかタブー視されることが多いけど、ちゃんと話したほうがいいわよね。ねぇ、Dさん。」
D:「そうね。月経だって本来は健康の証なのに、ひた隠しにしなきゃいけない風潮がある。でも、妊娠や出産に関しては急に『女性の責任』になるのよね。」
E:「それ! 男が妊娠しないから、無責任なこと言うのよね。『避妊は女がするもの』って平然と言われると、本当に腹が立つわ。」
F:「妊娠って本来、男女の問題なのに、女だけが責任を押し付けられる。避妊だって、男が積極的に考えないと。」
G:「昔は、30歳までに産めって言われたけど、今は40過ぎても大丈夫って言うじゃない? なんだか、どこまで本当なのかって思っちゃうわよね。」
A:「売春の話もしましょうよ。売春をする女性はみんな不幸だ、って決めつけるのは違うと思わない?」
H:「そうそう。経済的に選んでる人もいるしね。でも、日本って、売春を犯罪扱いしながら、実際は水商売が堂々とあるじゃない? 矛盾してるわよね。」
I:「私、売春は自由意志なら構わないと思うのよ。でも、強制されてやるのは絶対に許せないわ。」
J:「それにしても、日本の法律って女に厳しいわよね。強姦の話をするだけで、女の側にも落ち度があるんじゃないかって、平気で言われるし。」
K:「まったく。『夫婦間の強姦は罪にならない』なんて、時代遅れにもほどがあるわ。海外では夫が妻に無理強いしたら、それも強姦になるのよ。」
L:「えっ、そうなの? それ、絶対日本でも取り入れるべきよね。結婚したからって、いつでも好きなときにって、それはおかしいわ。」
B:「日本の男は、自分が拒否されたら『愛されてない』とすぐ拗ねるけど、女が『今は気分じゃない』って言ったら、『女として終わってる』とか言われるの、納得いかないわ。」
M:「海外では、男も女も同じように愛を表現するのが当然よ。でも日本は、男の性欲ばかり肯定して、女が声を上げると『はしたない』で終わらせる。早く変わらないと。」
E:「そうよ、こうやって私たちが話すことで、少しでも風向きが変わればいいわね。」
A:「本当に。これからも、こういう話を隠さずにしていきましょう!」
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