「京葉臨海コンビナートの挑戦:省エネとカーボンニュートラルへの道」 - 2006年12月
千葉県の京葉臨海コンビナートでは、2006年12月に世界最大級の省エネ対策が始まった。県は「エネルギーフロントランナーちば推進戦略(仮称)」策定委員会を設置し、経済産業省や民間11社と協力し、コンビナート内で発生する余剰電力や蒸気の相互融通を進める方針を示した。
この取り組みは、コンビナート内の企業間でエネルギーを効率的に共有し、全体の省エネ効果を高めることを目的としている。策定委員会は2007年2月に中間取りまとめを行い、6月には正式な省エネ推進策を決定する予定であった。
その後、京葉臨海コンビナートではカーボンニュートラルの推進が進められ、2025年1月28日には「第2回京葉臨海コンビナートカーボンニュートラル推進協議会」が開催された。ここでは、化石資源の代替炭素源を活用した製品製造の炭素循環フロー図や、水素供給拠点整備に関する実現可能性調査の報告が行われた。
京葉臨海コンビナートは、日本最大級の石油精製、石油化学、鉄鋼、LNG火力発電所などの素材・エネルギー産業が集積する地域であり、産業部門において全国最多のCO₂排出量を誇る。そのため、カーボンニュートラル化と国際競争力の維持・強化が大きな課題となっている。
関連情報 - 京葉臨海コンビナートカーボンニュートラル推進協議会(千葉県)
第2回協議会の報告(2025年1月28日)
このように、京葉臨海コンビナートは、省エネ対策とともに、持続可能なエネルギー利用の実現に向けた取り組みを強化している。
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