土壌汚染の実態調査と対応-1998年4月
1996年度に環境庁が実施した全国規模の調査では、土壌汚染の実態が明らかにされました。調査対象は都道府県および指定市で、782件の土壌汚染事例が確認されました。そのうち375件では重金属などの有害物質が検出され、102件が環境基準を超過していました。主な汚染原因は、金属製品製造業や化学工業、洗浄業・理美容業によるもので、不適切な廃棄物処理や管理の問題が指摘されました。地方公共団体は、行政による土壌調査や住民の訴えを受けて、汚染土壌の除去や封じ込め、再生処理を行っています。今後は、より一層の監視強化や汚染の未然防止、技術開発が求められており、企業や施設への指導・規制の強化も期待されています。この調査は、今後の土壌汚染対策の基礎資料として重要な位置づけです。
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