Wednesday, April 30, 2025

徳島県美馬郡の鶏ふん肥料化プロジェクトの概要

徳島県美馬郡の鶏ふん肥料化プロジェクトの概要

徳島県美馬郡は日本有数の養鶏地帯であり、年間約14万トンもの鶏ふんが排出されています。1994年、美馬郡の養鶏関連団体や地元企業が協力し、第三セクターによる鶏ふん堆肥化プロジェクトが始動しました。この事業には徳島県と国からの補助金が投入され、総事業費は約15億5千万円に達しました。現在、美馬郡内には10カ所の堆肥センターがあり、年間約2万3千トンの堆肥を生産し、地元や全国の有機農業に貢献しています。

さらに、丸善油化商事(東京)は鶏ふんに腐植酸や微生物を加えた土壌改良剤「バイオターフ」を製造し、ゴルフ場や公共施設向けに年間1200トンを供給しています。この改良剤は土壌の通気性や栄養供給力を向上させる効果があり、需要が増加しています。プロジェクトの進展に伴い、悪臭対策や水質保全の技術も向上し、美馬郡は環境保全と資源循環を推進する先進的な地域モデルとなっています。

No comments:

Post a Comment