Thursday, May 29, 2025

環境技術ーまとめ-2004年5月

環境技術ーまとめ-2004年5月

1. ペレットストーブの競合分析と改良提案
ペレットストーブは木質ペレットを使うカーボンニュートラルな暖房機器で、山林保全の効果も期待される。しかし利便性や価格面でエアコンやファンヒーターに劣る。普及には操作性や安全性の向上が鍵で、消費者目線の製品改善が求められている。

2. ゴルフ場で太陽光発電導入の提案
使われなくなったゴルフ場の1ホール(約1.4万㎡)に産業用太陽光パネルを設置する構想。約100基の10kWシステムが可能で、年間1GWhを発電できる。高コストを補うために国の補助制度やグリーン電力証書制度の活用も紹介された。

3. 太陽光発電システム導入の補助制度一覧
経産省やNEDOなどが提供する補助金や債務保証制度を整理。50kW以上の事業向け発電設備を対象に、最大で事業経費の1/2まで補助が可能。制度を活用することで初期費用を大きく抑えられると説明されている。

4. 木質バイオマス混焼発電の実証試験(福井県敦賀市)
北陸電力が敦賀火力発電所で木質バイオマスと石炭を混焼させる15日間の試験を実施。使用するバイオマスは製材所の木片や樹皮で、石炭に1%から段階的に混合し、CO₂排出抑制の可能性を探る。

5. 風力発電による売電収入(長崎県小長井町)
町内の風力発電3基により、2003年度に2000万円超の売電収入を達成。余剰電力は九州電力へ売却。視察団の訪問増加など、地域振興の成功例となっている。

6. 燃料電池を使った鉄道駆動の実験成功
鉄道総研がPEFC型燃料電池4基(計30kW)で台車走行実験に成功。燃料電池による鉄道駆動は世界初。時速10kmまでの加速を実現し、今後の鉄道技術への応用が期待される。

7. 小規模水力発電(熊本県清和村)
既存の砂防ダムを活用し、出力100kWの水力発電所を建設予定。観光施設などへの電力供給と売電を目的とし、建物は地域の啓発拠点としても活用される。

8. リコーの化学物質管理認証制度開始
リコーは化学物質管理の独自基準CMSを導入。取引先約130社に認証取得を義務づけ、欧州化学品規制(REACH)への対応を強化。認証取得がない企業とは今後取引しない方針。

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