Saturday, May 31, 2025

霞ヶ浦の水質汚染の悪化 - 1996年7月

霞ヶ浦の水質汚染の悪化 - 1996年7月

霞ヶ浦の汚染は、茨城県土浦市やつくば市周辺からの生活排水や農業排水に含まれるリンや窒素が原因で富栄養化が進行し、1973年にはアオコの大発生による養殖魚の大量死が確認されました。都市化で湿地帯が減少し、自然の浄化機能も低下しています。湖は平均水深約4メートルと浅く、滞留時間が200日以上と長いため、流入する汚染物質が蓄積しやすい構造です。さらに、土浦市や龍ケ崎市の工場からの亜鉛・鉛を含む排水、農地からの肥料や農薬も問題を拡大させています。特に畜産業由来の排水が霞ヶ浦の全窒素負荷の33%、生活排水が20%を占め、企業の環境対策の遅れと相まって、汚染が深刻化しました。

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