RD40導入が切り拓く脱炭素建設——緑の炎、コンクリートの中に燃ゆ：大阪市の現場から（2025年5月）

RD40導入が切り拓く脱炭素建設——緑の炎、コンクリートの中に燃ゆ：大阪市の現場から（2025年5月）

2025年5月、大阪市の建設現場で、環境配慮型燃料「RD40」が国内で初めて導入された。これは再生可能な油脂由来の成分を40％含む軽油代替燃料で、CO2排出を最大40％削減できる。導入したのは大成建設と伊藤忠エネクスであり、建設業界の脱炭素化を目指す象徴的な一歩だ。両社はこの現場を通じて、実用性や安全性、既存重機との相性、供給体制の確保など、多角的な検証を進めている。大阪市は以前から環境都市施策に積極的であり、今回の導入も都市全体の持続可能性の一環として注目される。「緑の炎」がコンクリートの中で灯ったように、重厚な都市インフラの裏側に持続可能なエネルギーが息づき始めた。RD40の導入は単なる代替燃料ではなく、社会の構造そのものを変える試みとして記録されるだろう。